水回り研究所

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施主支給を行うために②必要な知識


んにちは!ロックです!
今回はトイレを施主支給(自分で用意)するときの必要な知識とポイントを書いていきます。

 

トイレの床が沈むなど床の状態が悪い場合などは、床の下地補修など大工工事が必要になって来るので、施主支給はあきらめて、工事と一緒に商品を業者に用意してもらった方が無難です。

新しく設置する便器を、便器の後ろに収納が付いているタイプや、タンクレストイレの手洗い付きを選ばれる場合は、難易度が上がるので施主支給はあきらめて、工事と一緒に商品を業者に用意してもらった方が無難です。

冬場に外部の配管等が凍結するぐらい外気温が下がる地域は【寒冷地仕様】を選ぶ必要があります商品を購入する前に取り付け業者に確認を行ってください。

 

 

便器の排水芯 排水高

トイレを選ぶ上で一番重要と言っても過言でない部分【排水】です、

戸建て用の便器で多い【排水芯

マンション用便器で多い【排水高

これを間違えてしまうと、リフォーム工事当日に元々付いていた便器を取り外したが、便器の設置が出来きない!!!なんて事になります。

追加部品を購入して対応出来るタイプであれば、後日工事業者さんに再度取り付けてもらう【再施工費】を払うだけで済むかもしれません。

もし追加部品で対応が出来ない便器だと、最悪の場合、合う商品を購入しなければなりません。間違った便器はほぼ100%返品出来ないので、2倍の費用がかかってしまいます。。。

 

排水芯とは

戸建て用の便器(床排水便器)の排水の位置の事です。簡単に言うと【便器の後ろの壁から~便器の排水管の中心までの距離】です。

排水高とは

マンション用の便器(壁排水便器)の排水の位置の事です。簡単に言うと【床~便器の排水管の中心】までの高さです。

ここを間違えずに便器を選ぶことが重要なポイントです。

 

止水栓(給水)の位置

通常は便器(タンク)の中に水が通水をしてますが、故障した時などに水を止めたりする【止水栓】の位置も重要となってきます。

壁から出ている時と、床からで出てる時がありますが、ここで重要なのが、新しい便器の給水ホースがここまで届くかという事が重要になります。

届かないと追加で延長のホースを手配する必要があり、後日工事の場合【再施工費】が発生する可能性があります。

商品によっては延長ホースが無く、最悪の場合、合う商品を再度購入しなければなりません。

 

便座の種類・コンセントの有無

まず便座の種類は大きく4種類に分かれていています。
※ウォシュレット(瞬間式)・ウォシュレット(貯湯式)・暖房便座・普通便座

普通便座はコンセントがいりませんが、それ以外はコンセントが必要になりますので、現在コンセントが無い場合はコンセントの設置が必要になります。

また、ウォシュレット付の便座は瞬間式と貯湯式の2種類があり、
瞬間式は瞬時にお湯を温めて出すので電気容量が大きく、専用のコンセントが必要になります。

瞬間式のウォシュレットから瞬間式のウォシュレットに交換するなら問題ないです。
貯湯式のウォシュレット、または暖房便座から瞬間式のウォシュレットに交換するときは、コンセントの電気容量が足りず、ウォシュレットを使用するとブレーカーが落ちてしまう可能性があります。

専用コンセントに変更が必要な場合は、コンセントの変更を業者にお願いする必要があります。

 

部屋の寸法・トイレの寸法

寸法関係も重要になります。

戸建ての一般的なトイレ空間の寸法は幅800mm×奥行き1600mm、分譲マンションなどの一般的なトイレ空間の寸法は幅800mm×奥行き1200mmが多いです。

重要なのは奥行きで、便器に座ってスムーズに立ち上がるためには、便器の前の空間が500mmは欲しいところです。400mmを下回るとかなり使い勝手が悪くなります。

また、現在使っているトイレから新しいトイレに交換する時に、元々のトイレの床の設置面が見えてしまい、汚れが見えてしまう事があります。

せっかく便器を交換したのに床が汚いという状況にもなりかねません。
現在使っている便器と新しく交換する便器の大きさの確認が必要です。

その他

便器を交換をする時に、セットで工事を行う場合がある工事の種類です。

 

内装工事

長年使っていると床に便器の跡や、壁紙の汚れなどが付いてしまいます。床の後に関しては、交換する便器の種類によって、元々の便器の跡が上手く隠れる場合もありますが、交換と一緒に床のクッションフロアの張替えや、壁紙の張替えを行なった方がいいでしょう。
※床がよっぽど綺麗でなければクッションフロアの張替えは最低限行う事をお勧めします。

 

電気工事

トイレ内にコンセントが無い場合や、専用でないコンセントを専用コンセントに変更する工事です。
必要な場合は、トイレ交換工事前や内装工事前にする事をお勧めします。

お家の状況によっては配線を壁の中に隠すことが出来ず、壁の内側に配線しなけれいけない事もあります。

 

給排水工事

今使っているトイレの排水の位置や給水位置に、対応していない便器に交換する場合に必要になります。この工事が必要になる時は、大工工事、内装工事も必要となり、工事段取りの難易度が上がるため、施主支給はあきらめて、取り付け業者に工事と商品の用意をお願いしましょう。

※このブログの記事通り進める事が出来れば、給排水工事は必要ありません。

 

木工事

トイレ空間の大きさを変更する場合や、床や壁が傷んでいて下地をやり直す場合に必要になる工事です。給排水工事、内装工事も必要となり、工事段取りの難易度が上がるため、施主支給はあきらめて、取り付け業者に工事と商品の用意をお願いしましょう。

※トイレの床が沈むなどの場合は床の下地を直さなければいけない可能性が高いです。

 

まとめ

以上がトイレを施主支給する場合の知識となります。

これらを踏まえて、次は実際に今使っているトイレを確認しましょう!